「にこたま」渡辺ペコの感想

「にこたま」は、始め電子書籍で無料で読んで、渡辺ペコさんは、なんと心に刺さる漫画を描く人だろうと思ったのでした。ついしてしまったことで、カップルの関係が大きく変わるけれど、それをきっかけに自分と向き合っていく主人公たちが誠実で、向き合うがために読む方も苦しくなりました。

男女の関係の中で、性の違いは絶対的にあり、それを抱えた上で人間同士として関係を築いていく物語でした。ある意味理想的な二人で、幸福に終わるので、良かったなあと思いました。現実にこのようなことが起こり、こんな風に人生を送れるかと言ったら、難しそうですが、かなわないこともないかなと思います。

この漫画は、男女の性とか子どもを持つ事などが中心に描かれていますが、仕事を持って生きることも描いてあり、男女や子どもと関わりがない人も、仕事を持って幸せに生きるにはどうしたらいいのか、というテーマにも触れられます。

主人公の女性が勤めるお弁当やさんのメニューがおいしそうで、また食べるシーンも何回か出てくるので、生きていくのに大切なことが詰まった漫画とも言えます。

生活していると、相手も自分も大切にできない時も出てきます。そんなことはなるべくなら避けたいですが、美味しい物を向かい合ってまたは隣り合って食べることって、大事な事なんだなとも思いました。