東京ジュリエット

少し古い作品ですが、北川みゆき先生の『東京ジュリエット』を紹介したいと思います。

主人公のみのりは、ファッションがすきな女の子。しかしあるデザイナーに自分のデザインを盗作されてしまった過去を持ちます。こういったとき、ファッションそのものが嫌いになってしまう傾向があると思います。しかし、みのりは違います。

あえて盗作をした人が運営している系列のデザイン学校に入学します。そして、盗作した雛形英二を見返してやるデザイナーになろうと思っていたのです。

街中でみのりの黒髪をほめてくれた男の子。そのときから、少し彼のことが気になりだします。けれどまたあえることはないと、諦めるみのり。

しかし不運なのか運命なのか、同じ学校にその憎い雛形英二の息子もいたことが判明。その息子こそ、みのりの髪をほめてくれた相手だったのです。最初は、戸惑いましたがやはり雛形の息子ということで、相手にしないようにしていたみのり。そうでなくても学校内では雛形英二の息子ということで、周りからは大人気。なのでみのりは、今だけ自分に関わってくると思っていました。しかし雛形の息子のアプローチは、続いていくのです。はじめは適当に接していたのですが、だんだんと恋心にかわっていくのです。でも彼は自分のデザインを盗作した人の息子。みのりの気持ちが揺れ動きます。好きになってはいけない人を好きになってしまったという気持ちと、彼本人がやったことではないですが、許せない気持ち。その揺れ動く気持ちの中で、みのりはどういう選択をするのでしょうか?