「秘密」は感心すら覚えるマンガです。

私は清水玲子さんの「秘密THE TOP SECRET」が大好きです。

主人公の職業は警察ですが、部署が普通ではない、という設定です。

近未来の警視庁に属する、通称「第九」と言う研究室の中で、殺害された人間の脳みそを取り出し、MRIスキャナにかけて、電気ショックを与え、その人が最後に見たモノをモニターに映し出し(音は出ない)、犯人の手掛かりを掴むという作業をする捜査員物です。

そこの室長が主人公の薪剛(まき・つよし)警視正です。

もう一人の主人公・青木が「第九」に配属される所から始められます。

他人には見えない物が死者には見えていた、という風にMRIスキャナにかけた脳から出た映像には幽霊や幻覚の類などもモニターに出て、少女マンガと言うにはちょっと怖い所がありますが、私にはそれがいいのであります。

青木が配属される以前に連続殺人事件が起こっていました。

加害者・貝沼は捕まったのだが留置場で自殺してしまいます。

その貝沼の脳を見ているうちにあまりのむごさに自殺などして殉職者が出るなどした中で、薪と同期で親友でもある鈴木が貝沼のデータを見てしまいました。

鈴木はそのデータを亡き物にしようと貝沼のデータを破壊し、自殺をしようとするが引き金を引けず、薪に発砲して正当防衛を装い撃たれようとします。

薪も気が付いたら鈴木を撃って死亡させてしまい、それがトラウマになっているという設定です。

何となく鈴木に似ている青木をなんとか部署移動させようとしたりするが、薪と「第九」に憧れている青木は決して辞めませんでした。

逆に薪と青木は次々と事件を解決し、薪は良き上司として青木も使える部下として良きパートナーとなって行きます。

12巻のラストでは薪が鈴木と同じよう、青木に撃たれて死のうとするも、青木は拳銃を捨て、薪を抱きしめて説得するシーンは、何か自分にも言われているようで胸が熱くなりました。

「自分を好きになって下さい」「自分を赦してあげてください」そんな言葉が胸を締め付けるのでありました。

他の事件の加害者・被害者の動機づけや人間関係などの設定にも感心しました。

薪や青木以外の第九のメンバーもそれぞれ個性があって面白いです。

オカルトなどがお好きな方にも読んで欲しい漫画だと思っています。